引越しで一番後悔したのは、旧居の掃除を自分でやろうとしたことだった。
引越し当日、搬出が終わった空っぽの部屋を見て「あとは掃除だけ」と思った。でも、荷物を全部運び出した後の疲労と、子どもの世話と、新居の片付けが重なって、旧居の掃除は結局「とりあえずやった」という状態で終わった。退去立ち会いで浴室のカビと換気扇の汚れを指摘され、清掃費用が追加でかかった。
次の引越しのときは、ミニメイドサービスに頼んだ。旧居の退去清掃と、新居の入居前清掃を、別々のタイミングで依頼した。
引越し前後に家事代行を使うことで何が変わったのか、失敗談も含めて正直に書いておく。
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前回の引越しで失敗した話
前回の引越しは、育休中に行った。
子どもが1歳になる直前の引越しで、体力的にも時間的にも余裕がなかった。退去清掃を業者に頼もうとしたが、「自分でできる範囲でやってから、足りない部分だけ頼めばいい」という判断をした。コストを抑えたかったというのも正直な理由だ。
引越し当日、搬出が終わったのは夕方16時だった。そこから掃除機をかけて、水回りを拭いて、ゴミを処分して。子どもをベビーカーに乗せながら作業して、終わったのが19時過ぎだった。
翌日の退去立ち会いで、管理会社の担当者に言われた言葉を今でも覚えている。
「浴室の天井のカビと、換気扇の内部の汚れが残っています。クリーニングが必要です」
自分では「やった」と思っていた。でも、浴室の天井は手が届きにくく、換気扇の内部は分解しなければきれいにできない。どちらも、一般的な掃除の道具と体力では限界がある場所だった。
追加清掃費用として請求された金額は数万円。最初からプロに頼んでいれば、その費用と立ち会いでのストレスは避けられた。
この経験が、次の引越しでミニメイドサービスに相談しようと決めた最大の理由だ。
ミニメイドサービスを選んだ理由
次の引越しが決まったとき、真っ先にミニメイドサービスの担当者に相談した。
当時すでに定期利用をしていたので、担当者との連絡窓口があった。「引越しが決まったのですが、退去の清掃と入居前の清掃をお願いできますか」と聞いたところ、両方対応可能とのことだった。
引越し先のエリアでも対応できるかどうかは、最初に確認した。ミニメイドサービスは全国108店舗・スタッフ約2000名のネットワークがある。1984年創業、日本初の家事代行サービスとして40年以上の実績を持つ老舗だ。引越し先のエリアでも問題なく対応できるという確認が取れた。
別のサービスに頼むことも考えたが、「すでに自分の生活状況を知っている会社に頼む」という安心感は大きかった。定期利用の中で伝えてきた家の使い方の癖、優先する場所、苦手な掃除の箇所。これらを把握した上で動いてもらえることが、初めての業者を呼ぶより信頼できた。
退去清掃を頼んで良かったこと
旧居の退去清掃は、引越し当日の搬出完了後に依頼した。
今回は搬出が終わった時点で、清掃は完全にプロに任せると決めていた。子どもを夫に預けて、私はスタッフと一緒に旧居に残った。最初の10分だけ「ここを特に念入りにしてほしい」という箇所を伝えて、あとは任せた。
家事代行スタッフとして3年間働いた経験があるので、退去清掃の難しさは知っていた。荷物がなくなった状態の部屋は、普段の掃除では手が届かなかった場所が全部見える。壁の汚れ、サッシの溝、浴室のドアの下の溝、冷蔵庫の設置跡。これらを一度にきれいにするのは、自分一人では限界がある。
特に前回指摘された浴室の天井と換気扇を、重点的にやってもらうよう伝えた。
作業時間は約3時間。終わった後に部屋を見回したとき、「これなら指摘されない」という確信があった。
退去立ち会いでは、前回のような追加指摘はなかった。「きれいに使っていただきましたね」という一言が、清掃費用以上の安心感をくれた。敷金も全額返ってきた。
前回の「自分でやって追加請求」と、今回の「プロに頼んで全額返金」。この差が、引越し前後の家事代行の価値を一番わかりやすく示してくれた。
入居前清掃を頼んで良かったこと
新居の入居前清掃は、引越し当日の搬入より2日前に依頼した。
新築でも、内見済みの物件でも、引越し前に清掃しておくことには意味がある。建設中や空室期間中に積もった埃、前の住人の生活臭、水回りの水垢やカビの初期段階。これらを荷物が入る前にきれいにしておくことで、「きれいな状態から生活を始められる」という感覚が生まれる。
特に良かったのは、キッチンと浴室の状態だった。
荷物が何もない状態でプロに入ってもらうと、コンロ周り、シンク、浴槽、排水口、洗面台の鏡。それぞれを丁寧に仕上げてもらえた。引越し当日に搬入が終わってから使い始めたとき、「きれいな家に引越してきた」という実感があった。
これが自分でやっていたら、搬入の疲れの中で「とりあえず使える状態」にするので精一杯だったと思う。
「荷物がある状態では届かない場所を、荷物がない今のうちにきれいにしてもらう」という発想が、入居前清掃の一番の価値だ。冷蔵庫や洗濯機の設置場所の床、棚の裏側、エアコンの吹き出し口。一度家具や家電が入ってしまうと、次にきれいにできるのは引越しのときになる。
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引越し前後に家事代行を使う「順番」の話
引越しに関わる家事代行の依頼は、タイミングが重要だと感じた。
私が実際に経験した順番はこうだった。
- 引越し決定後すぐ:担当者に相談、日程調整開始
- 引越し2日前:新居の入居前清掃
- 引越し当日(搬出後):旧居の退去清掃
- 引越し翌週から:新居での定期利用再開
入居前清掃を搬入前に終わらせておくのがポイントだった。荷物が入ってからでは、清掃の範囲が限られる。荷物がない状態で水回りと床を全体的にきれいにしてから搬入するという順番が、新居の清潔な状態を長持ちさせた。
退去清掃は搬出後すぐに依頼できる日程を確保しておくと、退去立ち会いまでの時間に余裕ができる。搬出当日に清掃まで自分でやろうとすると、体力と時間が足りなくなりやすい。
特に小さな子どもがいる場合、引越し当日は子どもの対応だけで精一杯になることが多い。「搬出→清掃→子どもの世話」を全部一人でこなすのは現実的ではない。退去清掃をプロに任せることで、自分は子どもの対応に集中できた。
引越し後の定期利用への移行
新居に引越してから1週間後、定期利用を再開した。
引越し後は荷物の整理と生活の立ち上げで、通常より家事の負担が増える。段ボールの片付け、収納の整理、新しい生活リズムへの適応。そのタイミングで「家事代行が来てくれる」という状態を早めに作れたことで、引越し後のバタバタが落ち着くのが早かったと感じている。
引越しのタイミングは、家事代行を始めるきっかけとして向いている。新しい家で新しい生活習慣を始めるとき、「家事代行を使う生活」をスタートさせやすい。「前の家ではやっていなかった」という習慣の壁がない分、新居での定期利用は比較的スムーズに定着した。
入居前清掃でスタッフが新居の間取りを確認していたことも、定期利用の立ち上がりをスムーズにした。「どこに何があるか」「どの場所を優先するか」という情報が初回から共有されていたので、定期利用の1回目から無駄なく動いてもらえた。
引越し前後に家事代行を検討している人へ
引越しの前後に家事代行を検討している人に、経験から伝えておきたいことがある。
【退去清掃は「自分でやれる」と思わない方が良い】
引越し当日の疲労は想像以上だ。搬出が終わった時点で体力が残っていないことが多く、「とりあえずやった」という状態になりやすい。退去立ち会いでの追加清掃費用と、プロに最初から頼む費用を比べると、最初から頼む方が精神的なコストも金銭的なコストも低くなるケースがある。
【入居前清掃は搬入前に完了させる】
荷物が入ってからでは手が届かない場所が出てくる。冷蔵庫や洗濯機の設置場所、棚の裏、ドアの溝。これらを荷物がない状態でやってもらえるのは、入居前清掃だけのメリットだ。
【引越し前に早めに相談する】
引越しシーズン(3〜4月)は家事代行の需要も高まる。希望の日程を確保するためには、引越しが決まった時点で早めに問い合わせておくことをすすめる。特に退去立ち会いの日程が決まっている場合は、逆算して清掃の日程を押さえる必要がある。
【退去清掃と入居前清掃を同じ会社に頼む】
旧居と新居で別の会社に頼むより、同じ会社にまとめて依頼する方が窓口が一つになって管理しやすい。ミニメイドサービスのように全国ネットワークがある会社なら、引越し先のエリアでも対応できるかを最初に確認しておくと良い。
まとめ
引越し前後の家事代行は、「やっておいて良かった」という体験の密度が高い場面だ。
退去清掃でのトラブル回避と敷金全額返金、入居前清掃での新居の清潔なスタート、引越し後の定期利用へのスムーズな移行。どれも自分でやっていたら、疲労とストレスと余計なコストが上乗せされていた。
前回の引越しで「自分でやって追加請求」という失敗を経験したからこそ、今回の「プロに頼んで全額返金」という結果の違いが身に染みた。
引越し前後に家事代行を検討しているなら、まず公式サイトから問い合わせか資料請求をしてみてほしい。退去清掃・入居前清掃の対応可否、料金、希望日程の空き状況を直接確認できる。引越しの日程が決まったら、早めに動くことをすすめる。
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プロフィール:元家事代行スタッフ→現在ワーママとして利用者側に。2児の母。時短勤務中。

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