帰省するたびに、台所の汚れが気になるようになっていた。
70代の母が一人で暮らす実家。以前はいつもきれいだったのに、換気扇の油汚れ、冷蔵庫の中の古い食材、浴室の黒ずみ。「歳をとってきたんだな」と思いながら、帰省のたびに半日かけて掃除して帰る生活が続いていた。
でも私自身も育児と仕事で余裕がなく、帰省が「休息」ではなく「もう一つの家事」になっていた。
ミニメイドサービスに母の家の家事代行を頼んだのは、そんな状況から抜け出したくなったからだ。なぜミニメイドサービスを選んだのか、実際にどうだったのかを正直に書いておく。
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心配が始まったきっかけ
母が「最近、掃除が大変になってきた」と口にしたのは、2年ほど前のことだった。
それまでは家事全般を自分でこなしていた。料理も掃除も、「まだ自分でできる」という誇りを持っていた母が、初めてそう言った。
次の帰省で実家の中を改めて見ると、変化がいくつもあった。
- 換気扇の油汚れが以前より目立つ
- 浴室の床に黒ずみが出てきた
- 冷蔵庫の中に期限切れの食材が増えた
- 高いところの窓ガラスが拭けていない
どれも、体が以前より動かなくなってきた証拠だった。
「自分でできなくなってきた」ことを認めるのは、高齢者にとって簡単ではない。母は口にしたものの、「他人に家に入ってもらうのは嫌だ」という気持ちも持っていた。そのはざまで、しばらく何も動けなかった。
家事代行という選択肢を考え始めた理由
帰省のたびに掃除する生活を続けながら、自分の中で限界が来ていた。
私自身も育休明けのワーママで、自分の家の家事だけで精一杯だった。月に一度の帰省で半日掃除して帰るサイクルが続くと、帰省自体が「しなければならないこと」になっていく。
家事代行スタッフとして3年間働いた経験があるので、サービスへの理解はあった。でも「親に頼む」ということへの心理的な障壁は、自分が使う場合とは違った。
考えを変えたのは、スタッフ時代に担当していた高齢の利用者の方の言葉だった。
「来てもらえる日があると思うと、気持ちが楽になる」
その言葉が、ずっと頭の片隅に残っていた。きれいになることだけが目的ではなく、「誰かが来てくれる」という安心感が、一人暮らしの高齢者にとって持つ意味を、現場で見ていた。
なぜミニメイドサービスを選んだのか
複数のサービスを比較した。大手マッチング型、フランチャイズ系、そしてミニメイドサービスのような老舗直営型。
高齢の親に頼む場合、特に気になったのは「継続して同じ人が来てくれるかどうか」だった。
高齢者は新しい人との関係を築くのに時間がかかることが多い。毎回違う人が来るサービスでは、親が「また知らない人が来る」という不安を感じ続けることになる。
ミニメイドサービスは、同じスタッフが継続して担当する設計になっている。
1984年創業、日本初の家事代行サービスとして40年以上の実績を持ち、全国108店舗・スタッフ約2000名のネットワークがある。「長年お世話になっている」という利用者の声を、スタッフ時代に何度も聞いていた。その積み重ねが、高齢者向けに特に意味を持つと感じた。
もう一つの理由は、オーダーメイド型の対応方針だ。マニュアル通りではなく、各家庭の状況に合わせて柔軟に対応するという姿勢は、「うちのやり方」にこだわりのある高齢者には向いていると思った。
母を説得するまでの話
ミニメイドサービスへの問い合わせより先に時間がかかったのが、母への説得だった。
最初に提案したとき、母の反応はこうだった。
「他人に家の中を見られたくない」
「まだ自分でできる」
「お金がもったいない」
どれも、高齢者が家事代行を断る理由として典型的なものだと思う。
説得のきっかけになったのは、「私が帰省するたびに掃除している」という現実を正直に話したことだった。
「お母さんのために心配しているのではなく、私自身が毎回帰省で疲れていて、それを助けてほしい」という言い方にしたとき、母の反応が変わった。「あなたに負担をかけているなら」という気持ちが、「他人を家に入れる抵抗」より大きくなったようだった。
高齢の親に家事代行を勧めるとき、「親のため」という言い方より「子どもである自分のため」という角度から話す方が、受け入れてもらいやすいケースがある。
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利用開始から3ヶ月、変わったこと
母の家でミニメイドサービスの定期利用を始めて3ヶ月が経った。
初回訪問前に担当スタッフが下見に来てくれた。母が「ここはこうしてほしい」「ここは触らないでほしい」という要望を直接伝える機会があり、最初から「自分のやり方を尊重してもらえる」という安心感が生まれた。
使い始めて最初の数回は、母から「なんか違う」という連絡がくることもあった。タオルの畳み方、食器の戻し場所。細かいことを伝えるのに時間がかかった。でも、担当スタッフが毎回同じ人なので、回数を重ねるにつれて「うちのやり方」が伝わっていった。
2ヶ月目の訪問後、母から「この人、よくわかってくれている」という連絡が来た。
それが一番の変化だった。「他人が来る」という感覚から「知っている人が来てくれる」という感覚に変わるまで、2ヶ月かかった。
私自身の変化もあった。帰省が「掃除のための帰省」ではなくなった。母と話す時間が増え、一緒に食事をする余裕が生まれた。帰省が「休息」に近いものに変わった。
高齢者に家事代行を検討している人へ
親の家の家事代行を考えている人に、経験から伝えておきたいことがある。
【「親のため」より「自分のため」という言い方を試す】
高齢者は「心配されること」に抵抗を感じることが多い。「あなたが心配だから」という言い方より、「私が帰省のたびに大変だから助けてほしい」という言い方の方が、受け入れてもらいやすいケースがある。
【最初は「お試し」から始める】
いきなり定期契約を勧めると、抵抗が大きくなることがある。「1回だけ試してみよう」という提案から始める方が、親も受け入れやすい。ミニメイドサービスにはスポットで利用できるプランもある。
【同じスタッフが継続して来るかどうかを確認する】
高齢者にとって、毎回違う人が来るサービスは負担が大きい。問い合わせ時に「継続して同じスタッフに来てもらえるか」を確認しておくと安心だ。
【親の「やり方」を尊重してくれるサービスを選ぶ】
長年自分のやり方で生活してきた高齢者に、「標準的なやり方」を押しつけるサービスは長続きしない。事前の打ち合わせで要望を丁寧に聞いてくれるサービスかどうかを確認することが大切だ。
まとめ
親の家事が心配になってから行動するまで2年かかった。
踏み出してみると、心配していたことの多くは、使い始める前の方が大きかった。母が「知っている人が来てくれる」という感覚を持てるようになったこと、帰省が掃除のためではなくなったこと。その変化は、2年間迷い続けた時間より大きかった。
親の家事が心配なら、まず公式サイトから問い合わせか資料請求をしてみてほしい。対応エリア、料金、高齢者向けのプランについて直接確認できる。親への説得より先に、自分が情報を持っておく方が話が早い。
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プロフィール:元家事代行スタッフ→現在ワーママとして利用者側に。2児の母。離れて暮らす70代の母の家でもミニメイドサービスを利用中。

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